Googleアドマネージャーとは?導入方法から使い方を徹底解説

Googleアドマネージャーの導入・使い方

こんにちはたくぽんです。

本記事では、Googleアドマネージャーの導入を検討している方や既に導入しているけど活用できていない方のために「Googleアドマネージャーとは何か〜配信設定の方法」などを詳しく説明していきます。

ゴリラくん
Googleアドマネージャーを導入してみたいんだけど、「情報が少なすぎて」どうすればいいのかわからない・・
関口拓人
Googleアドマネージャーの導入から設定方法までわかるように詳しく解説しているので本記事を見れば大丈夫!私自身、導入の際つまずいたところは、特に詳しく解説しています!

Googleアドマネージャーについてネット情報が少ない中、かなり詳しく説明している方だとは思います。しかし、正直なところ未経験者が独学で導入するには難易度が高いツールになっており、経験者サポートなしの場合、ほぼ90%の確率で挫折します。(私自身も一度諦めた経験があります笑)

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Googleアドマネージャー(旧DFP)とは

Googleアドマネージャー

Googleアドマネージャー(旧DoubleClick for Publishres)、通称GAM(ガム・ギャム)とは、ウェブサイト、モバイル ウェブページ、モバイルアプリ、ゲームなどを対象に「広告配信を効率的に管理」する仕組みを提供していている広告管理ツール(アドサーバー)です。GoogleアドセンスやGoogleAdExchangeを始めとして、SSP・アドネットワークのサードパーティの配信や純広告の配信なども可能です。Googleアドマネージャーを活用することで、「広告運用の効率化」「収益改善(マネタイズ)」など以下のようなことが可能です。

  • 純広告の配信
  • ヘッダービディングの配信
  • ネットワーク・SSPのコードをサイト上に直貼りしてるサイトの広告管理が効率化。
  • 純広告、アドネットワーク、アフィリエイト広告等、複数のタイプの広告を運用しているメディアの収益改善。
  • 広告をデバイス・地域・URL・カテゴリ別・ユーザー別などでターゲッティング配信(Key-Value設定)
  • 広告の配信日時、配信場所、配信先などを指定して広告配信

収益改善幅はどれくらい?

過去、月間数十万PVの小規模サイトから月間数千万〜数億PVの大規模メディアなど10サイト以上、収益改善してきました。その結果、Googleアドマネージャーを活用し広告運用を実施した結果、ほぼ100%メディアの収益は平均1.5〜2.0倍は改善します。

なぜGoogleアドマネージャーにより収益が改善するのかは、以下の記事を御覧ください。

MarketingGorilla(マーケティングゴリラ)

目次 1 ダイナミックアロケーションとは2 ダイナミックアロケーションの配信フロー2.1 ダイナミックアロケーション配信…

Google アドマネージャーのメリット

  • アドネットワーク・Googleアドセンス・Googleアドエクスチェンジ(ADX)・アフィリエイト・SSP・自社広告などの併用による収益改善(ダイナミックアロケーション機能) が可能
  • 純広告・自社広告の運用配信の効率化
  • 月間9,000万インプレッションまで費用無料(アドセンスなどは含まない)

Google アドマネージャーのデメリット

  • Googleアドマネージャーの情報がネット上に少ない(本当にこれがやばい)
  • 未経験者がサポートなしに実装・運用するまで平均3ヶ月はかかる
  • 在庫・広告ユニット・オーダー・広告申込情報・クリエイティブなどの用語のインプット。
  • エンジニアとの連携が必要

Googleアドマネージャーのアカウント構造

Googleアドマネージャーを運用する前に、アカウント構造を簡単に理解しましょう。Googleアドマネージャーアカウントは、次のような構造になっています。

Googleアドマネージャーのアカウント構造

アカウント構造を理解する上で使われる用語

 

用語 意味 広告運用上で重要な用語
アカウント 広告管理を管理する箱のようなものです。
在庫 在庫とは「広告在庫(広告インベントリ)」のことで、広告のインプレッション(表示回数)のことを指します。(インプレッション在庫とも呼びます)。収益に直接関連してくる商品であるため在庫(イベントリ)と言われています。
広告ユニット ウェブサイトやアプリ上の広告を配信できるスペース(広告枠)のことです。広告サイズ・AdSense広告枠の設定・フリークエンシーキャップなどの設定を行います。
プレースメント 広告ユニットをグルーピングしたもの)の広告を表示できる 1 つまたは複数の広告ユニットをまとめたもの)
オーダー オーダーとは、1つ以上の広告申込情報を管理する単位です。キャンペーン毎・広告主・広告ユニット・サイズ毎などで作成します。簡単に言うと広告申込情報をグルーピングしたものです。
広告申込情報 広告申込情報は広告の配信設定を行う単位。配信日時・配信する広告の種類・単価調整・ターゲティング設定・表示するクリエイティブの調整などを行います。
クリエイティブ クリエイティブとは、ユーザーに配信される画像や動画などのコンテンツです。ネットワーク内の各クリエイティブは 1 名の広告主と関連付けられます。アドセンス・第三者配信・イメージ・画像アニメーションなどを設定します。

Googleアドマネージャーの導入方法

Googleアドマネージャー導入の流れとしては以下の4つステップを踏みます。

  1. Googleアドマネージャーのアカウント開設
  2. 広告ユニット(広告スロット)の作成
  3. オーダー・広告申込情報・クリエイティブの設定
  4. 広告コードの実装

1.Googleアドマネージャーのアカウント開設

Googleアドマネージャーは、アドセンスアカウントを持っている方なら、「こちら」から申込み可能です。アドンセンスアカウントを持っていな方は、まずはGoogleアドセンスのアカウントを作成しましょう。

まずは、「こちら」のページへ移動して「使ってみる」ボタンをクリックしましょう。

Googleアドマネージャーホーム

「使ってみる」をクリックすると、「お客様の事業内容をお知らせください。お客様のウェブサイトの月間ページビュー数はどのくらいですか?」というメッセージが表示されるので、「100万回未満」を選択しましょう。

※「100万回以上」 選択すると法人のお問い合わせページに飛んでしまいますので、「100万回未満」以下を選択しましょう。(あとからでもお問い合わせは可能です)

Googleアドマネージャーお申し込み

次に、Googleアドセンスアを持っているかで「はい」を選択して、「次へ」をクリックします。

「申し込みを続行」をクリックします。

お申し込みを続行

ボタンをクリックしたら、「ネットワークの設定」に遷移します。

「システムの通知」「最適化のヒント」などのチェックをオンにして、「国/地域」を日本に変更した後、利用規約に同意して「保存」ボタンをクリックしましょう。

これでアカウント開設は完了です。

2.広告ユニットの作成

広告ユニット

実際にGoogleアドマネージャーをサイトに導入する具体的な準備に入ります。まずは、広告ユニット(広告スロット)の設定です。

広告ユニットとは、広告枠のことです。広告ユニットでは、広告サイズ・AdSense広告枠の設定・フリークエンシーキャップなどの設定を行います。

広告ユニットの設定項目

設定項目 内容 必須
コード 識別子。保存後の設定変更不可。名前と同じものを設定する。
「サイト名・デバイス名・ページ名・ページ内の広告ユニットの場所・サイズの情報」などで命名。
名前 広告ユニットの名前。コードと同じものを設定すると管理しやすい
説明 広告ユニットの補足情報
サイズ 広告ユニットに関連付けるサイズを指定
AdSense 広告枠の設定 アドセンス配信の有無
ターゲットウィンドウ _top: リンク先ページがウィンドウ全体に表示されます。フレームセットが指定されている場合、フレームセットは無効です。
_blank: リンク先ページが新しい無題のウィンドウで開きます。
プレースメント: 新しい広告ユニットと関連付けるプレースメントの名前の横にある [追加] をクリックします。
フリークエンシーキャップ 定義済みのラベルを共有するクリエイティブについて、ユーザーに表示されるインプレッション数を制限する
更新頻度 モバイルアプリの広告枠で新しい広告インプレッションが生成される頻度を指定するには、更新頻度を設定します。[更新頻度(秒)] をオンにすると、「60」の値が自動的に入力。 30~120 秒の間で変更可能

2-1.新しい広告ユニットの作成

[広告枠]→[広告ユニット] をクリックした後、[新しい広告ユニット]をクリックしましょう。

広告ユニットをクリック

[新しい広告ユニット] をクリックして以下のいずれかを選択しますが、基本的には「現在のレベル」でOKです。
  • 1 つ下のレベル: 選択した広告ユニットの下位に広告ユニットを作成します。
  • 現在のレベル: 選択した広告ユニットと同じ階層に広告ユニットを作成します

※「プレースメント」「リワード」「フリークエンシー」「更新頻度」「ラベル」は初期設定で問題ありません。

2-2. 広告ユニット名を入力(超重要)

次に、広告ユニット(コード)を識別できるようなコード(名前)で作成します。

命名規則は判別しやすいように「サイト名_ デバイス名_ページ名_ページ内の広告ユニットの場所」などで命名します。

以下は例です。

  • 「mg_sp_article_middle_1」
  • 「本サイト名_スマホ_記事中_1つ目」

広告ユニット名

2-3.説明文の入力(任意)

広告ユニットの補足情報を記入します。任意なので記入しなくても問題ありません。私の場合は、ユニット名で制御しているので説明文は入力しない場合が多いです。

説明文

2-4.サイズの選択

広告ユニットに関連付けるサイズを指定します。「300×250」「336×280」など複数サイズの広告を配信する場合は、複数選択しましょう。

広告ユニットのサイズ

2-5.ターゲットウィンドウの設定

ターゲットウィンドウは広告クリックした際に、現在のウィンドウに表示するか、新しいウィンドウを開くか設定します。こちらは「_blank」を設定しましょう。(

  • _top: 広告のランディング ページを現在のウィンドウ全体に表示します。
  • _blank: ランディング ページを新しいウィンドウで開きます。

ターゲットウィンドウ

2-6.AdSense 広告枠の設定

最後に、アドセンスを配信するかしないかを設定します。ダイナミックアロケーションを活用した競合配信をしたい場合はチェックを入れる必要があります。(原則オンで問題ありません)

アドセンス設定ON

3.広告ユニットタグの発行

広告ユニットの設定が完了したら、次に広告ユニットタグをサイト上に設定します。

3-1.タグ作成ボタンをクリック

まずはタグを発行したい広告ユニットを選択します。

広告ユニットタグを選択

3-2.「タグ」をクリック

「タグ」をクリックします。

タグをクリック

3-3.タグタイプ選択

次に、タグタイプを選択します。タグタイプは3種類あります。Webメディアの場合「Google サイト運営者タグ(GCP)」を選択して「続行」を押します。

  • Webメディア・・・「Google サイト運営者タグ」
  • アプリ・・・・・・「モバイルアプリ」
  • AMPページ・・・・ 「Accelerated Mobile Pages」

GCPタグ

参照元:Google サイト運営者タグとは

3-4.タグオプションの選択

原則的には、デフォルト設定のままで問題ありませんので、「続行」クリックしましょう。

※このページでは「パスバックタグの発行」や、広告配信されていない際に「divタグを閉じる」などの設定が可能です。

タグオプション

3-5.タグ生成結果

ここまで完了すれば、自動的にタグが発行されます。コードは2つ生成されますが、前者の広告タグを<head>タグ内に記載し、後者のタグを「実際に配信したい広告位置」に設定します。

広告タグ生成結果

4.コードの実装

生成された「ドキュメントのヘッダー」をHTML内の<head>セクションに貼り付け、「ドキュメントの本文」のコードを<body>タグ内の設置したい広告位置に設置しましょう。

■ヘッダーコードの実装例

<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<script async src="https://securepubads.g.doubleclick.net/tag/js/gpt.js"></script>
<script>
window.googletag = window.googletag || {cmd: []};
googletag.cmd.push(function() {
googletag.defineSlot('/21629947870/marketing-gorilla/mg_article_middle_1', [[300, 250], [336, 280]], 'div-gpt-ad-1582002201375-0').addService(googletag.pubads());
googletag.pubads().enableSingleRequest();
googletag.enableServices();
});
</script>
</head>
<body>
</body>
</html>

■ドキュメント本文の実装例

<body>
  <article>
  <!-- /21629947870/marketing-gorilla/mg_article_middle_1 -->
  <div id='div-gpt-ad-1582002201375-0'>
    <script>
      googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-1582002201375-0'); });
    </script>
  </div>
  </article>
</body>

5.オーダーの作成

広告枠の設定が完了したら次はオーダーを作成します。オーダーの概念はわかりにくいので、実際に配信設定をする広告申込情報をグルーピングしたものぐらいで覚えておきましょう。

オーダーとは

オーダーの定義

オーダーはお客様と広告主の間の契約です。オーダーには、請求書番号(省略可)、開始日と終了日、連絡先情報などを指定します。
入稿の作業では、まず広告主の情報をアドマネージャーに入力します。アドマネージャーでは広告主や代理店は会社として扱われ、[管理者] セクションで追加します。各広告主には、オーダーを少なくとも 1 つ作成します。各オーダーは、広告主とキャンペーン用の固有のフォルダと考えることができます。フォルダごとに、その広告主の掲載広告に関するすべての情報を入力します。
引用:キャンペーンと広告について

オーダーでは以下の設定項目があります。以下に従って記入していきます。オーダー名は広告運用の管理上需要になってきますので、詳細を説明します。

設定項目 内容 必須
名前 オーダー名(重要)
広告主 自社広告/クライアント名など
担当者 広告担当者名
ラベル ラベルを指定すると、一緒に配信できる広告申込情報を指定したり、広告申込情報を配信できる広告枠を指定したりすることができます

5-1.新しいオーダーの作成

オーダーを作成するのはとても簡単です。最初にオーダーを作る時は合わせて広告申込情報も設定します。「名前」「広告主」「担当者(メールアドレス)」を記入すれば完了です。(オーダーの詳細設定は任意です)

「配信」「オーダー」「新しいオーダー」をクリックしましょう。

新しいオーダーをクリック

 

5-2.オーダー名の記入

「オーダー名」を入力します。オーダーの命名規則は以下に記載しています。(重要)

※今回はサードパーティとして「nend(ネンド)」を設定しています。

オーダー名の記入

【重要】オーダーの命名規則

オーダー名は、Googleアドマネージャーを運用する上で重要な要素です。実際の配信設定を実行するのは「広告申込情報」です。しかし、「広告ユニット別」「サイズ別」「自社広告」「クライアント案件(純広告)」「アドネットワーク別」など広告の種類毎に識別しやすい命名することで、広告配信を効率化することができます。

おすすめの命名規則は「サイト名(略称)_SSP・アドネットワーク名」でオーダー名をつける方法です。

 

サイト名 事業者名(SSP・アドネットワーク) オーダー名
marketing-gorilla fluct(フラクト) mg_fluct
marketing-gorilla geniee(ジーニー) mg_geniee
marketing-gorilla adstir(アドステア) mg_adsitr
marketing-gorilla nend(ネンド) mg_nend
marketing-gorilla i-mobile(アイモバイル) mg_imobile

※過去は、「オーダー名」と「広告ユニット名」を同じ名前にしてオーダーを枠ごとに管理していました。しかし、ヘッダービディングの登場により、枠ごとに管理する方法が難しくなったため、現在は「SSP・アドネットワーク事業者」毎にオーダーを管理する方法に切り替えました。

5-3.広告主の記入

「広告主」にカーソルを合わせて「新しい会社を追加」をクリックします。

新しい会社をクリック

「広告主」を記入したら「保存」ボタンを押します。

広告主の追加

これで設定は完了です。それ以外の設定は何も変更せず「広告申込情報を追加」ボタンを押しましょう。

次の画面から「広告申込情報」の設定に入ります。

広告申込情報の追加

6.広告申込情報の作成

広告申込情報は広告の配信設定を行う単位で、配信日時・配信する広告の種類・単価調整・ターゲティング設定・表示するクリエイティブの調整などを設定する重要です。しっかり確認しましょう。今回は第三者配信(SSP・アドネットワーク)の場合の広告申込情報の設定方法になります。

6-1.広告タイプの選択

配信する広告タイプは「ディスプレイ」を選択します。

ディスプレイを選択

6-2.広告申込情報の名前の記入(重要)

広告申込情報を作成する場合、以下のような命名で記入しましょう。広告申込情報はアドネットワーク毎に設定するため、適当な名前をつけると運用・管理が難しくなります。

私の場合は「オーダー名_配信する広告ユニット名」で申込情報を作成します。

  • オーダー名・・mg_nend
  • 配信先広告ユニット・・mg_aricle_middle_1(記事中1つ目)

広告申込情報名

6-3.配信タイプの選択

配信タイプは「価格優先(もしくはネットワーク)」を選択しましょう。

配信タイプの選択

配信タイプの選択

広告申込情報の配信タイプと優先度は、インプレッションに対して他の広告申込情報、収益グループ、Googleアドセンス(Ad Exchange)とどのように競合するかを決定するうえでの基本情報です。

参照元:広告申込情報タイプと優先度

※広告申込情報タイプと優先度が配信に与える影響

広告申込情報タイプは広告申込情報ごとに指定する必要があります。

優先度の数字が小さいほど優先度が高くなり、例えば保証型の「スポンサーシップ」広告申込情報は優先度 4、非保証型の「バルク」広告申込情報は優先度 12 となりスポンサーシップが優先的に配信されます。また、配信タイプの選択は、広告の種類ごとに選択します。例えば、純広告の場合は「スポンサーシップ」、SSP・アドネットワークの場合は「価格優先」もしくは「ネットワーク」などを選択します。

※配信優先度(超重要)
配信タイプ 内容 利用用途
スポンサーシップ(優先度 4) 定められたインプレッションの割合に基づいて配信。 純広告など
標準(優先度 6、8、または 10) 定められたインプレッション目標に基づいて配信されます。開始日と終了日、インプレッション目標が指定されたキャンペーンで使用 純広告など
ネットワーク(優先度 12) インプレッション目標を設定していないパートナーで割合でインプレッションを設定
・ダイナミックアロケーションよる収益改善
アドネットワーク・SSPなど
バルク(優先度 12) 具体的に定められたインプレッション目標に基づいて配信。(ネットワークとの違い)
配信スケジュールや保証については特に希望がないパートナーの場合に使用します。
アドネットワーク・SSP・純広告など
価格優先(優先度 12) 主に価格を基準に、また 1 日または全期間の配信上限が設定されている場合はその範囲で配信されます。サイトの未販売の広告枠をできるだけ収益性の高い広告申込情報で埋める場合に使用します。
・ダイナミックアロケーションよる収益改善
アドネットワーク・SSPなど
自社(優先度 16) 他の有料広告枠が使用できない場合にのみ配信されます。収益を生み出さない広告枠で、自社の商品やサービスを宣伝する場合などに使用します。 自社広告
Ad Exchange(優先度 12) サイト運営者やパブリッシャーはこの広告申込情報により、広告枠で Ad Exchange アカウントを使用できます。
AdSense(優先度 12) サイト運営者やパブリッシャーはこの広告申込情報により、さまざまな広告枠セグメントで AdSense アカウントを使用できます。デフォルトでは、Google アド マネージャーを使用していれば、広告ユニットで AdSense の配信を有効にできます。

6-4.サイズを選ぶ

実際想定される広告サイズを選択しましょう。サイズは広告ユニットで設定したサイズを選びましょう。今回の場合、広告ユニットで「338×280」「300×250」を選択したため、そのサイズを設定します。

サイズの選択

6-5.配信時間・インプレッション制限・レートの記入

配信時間や配信インプレッションなどを設定します。今回の場合はアドネットワークを配信するための設定であるため配信開始を「今すぐ」、終了時間を「無期限」
制限は「なし」を選択します。

また、CPMレート(仮想CPM)は実際に配信しているアドネットワークのCPMを入力しましょう。

設定項目の記入

 

 

※レート(仮想CPM)とは

レート(仮想CPM)を設定すると、仮想CPM以上の単価の場合のみ、Google(ADX・AdSense)を配信されますGoogleプロダクトに対して、フロアプライス(最低価格)を設定することとほぼ同義です。この仕組をダイナミックアロケーションと呼び、この機能によって収益改善が可能になります。

ダイナミックアロケーションの仕組み

ダイナミックアロケーションの仕組み

MarketingGorilla(マーケティングゴリラ)

目次 1 ダイナミックアロケーションとは2 ダイナミックアロケーションの配信フロー2.1 ダイナミックアロケーション配信…

6-6.配信の調整

クリエイティブの配信の調整を設定します。1つしかクリエティブを配信しない場合はデフォルトで問題ありません。

クリエイティブの配信設定

6-7.ターゲティングの設定

配信する「広告ユニット」「デバイス」「プレースメント」などターゲティングの設定を行います。配信したい広告ユニットを選択する場合は、まず「広告ユニット」ボタンをクリックします。

「在庫」→「広告ユニット」をします。

広告ユニットをクリック

そのあと広告ユニットを選んで「チェック」を押すと、選択した広告ユニットが「右枠」に移動するのでこちらで完了です。

広告ユニットの追加

最後に、保存ボタンを押せば、広告申込情報の設定完了です。

保存ボタンのクリック

7.クリエイティブの作成

広告申込情報の設定が完了したら、クリエイティブを設定します。クリエイティブとは、ユーザーに配信される画像や動画などのコンテンツです。ネットワーク内の各クリエイティブは 1 名の広告主と関連付けられます。アドセンス・第三者配信・イメージ・画像アニメーションなどを設定します。

7-1.クリエティブを追加をクリック

[広告申込情報]を選択したら→「クリエティブタブ」をクリックします。

クリエイティブをクリック

「クリエイティブを追加」をクリックします。

クリエイティブ追加をクリック

「新規クリエイティブ」をクリックして、サイズを選択しましょう。

新規クリエイティブを選択

7-2.配信したいクリエイティブの種類を選択

次に配信したクリエイティブの種類を選択します。今回はアドネットワークなので「サードパーティ」を選択します。

サードパーティを選択

7-3.広告タグの設定

次はクリエイティブの設定をします。手順は以下です。

  1. 「名前」を入力する(「広告申込情報」と同じ名前でOK)
  2. サードパーティ(アドネットワーク・SSP)の広告タグを埋め込む
  3. SafeFrameのチェック外す
  4. 保存

広告クリエイティブの実装

SafeFrameについて

SafeFrame は API に対応した iframe で、広告主とサイト運営者のコンテンツ間で通信を行うための統合された枠組みです。アド マネージャーの SafeFrame 技術により、ページコンテンツと広告の間で透過的でリッチな通信が可能になる一方で、外部からの機密データへのアクセスを防止できます。
ただし、カスタムとサードパーティ配信の場合は、チェックボタンがオンの場合正常に広告が配信されない可能性があります。チェックボタンをオフにしましょう。

この種のクリエイティブでは、[SafeFrame で配信する] がデフォルトで有効となっているため、クリエイティブを SafeFrame で配信しない場合は、チェックボックスをオフにします。第三者クリエイティブとカスタム クリエイティブの入稿方法についてご確認ください。

以上でクリエイティブの作成は完了です。

以下の画面に移動したら「✗」ボタンをクリックします。・

☓をクリック

7-3.「承認」ボタンを押して、配信を開始する

クリエイティブの作成が完了したら、クリエイティブを設定した「オーダー名」をクリックして、オーダーページに移動します。

オーダー名をクリック

「オーダーページ」に移動したら「承認」ボタンをクリックします。

承認ボタンをクリック

 

最後に「広告申込情報」を選択して「有効にする」をクリック。その後「ステータス」が「準備完了」になれば設定完了です。

「準備完了」から30分ぐらいすると、広告配信が開始され「有効」になります。

準備完了

 

配信インジケータを使用して広告申込情報を監視するアド マネージャーでは、自分が作成したオーダー、または自分が広告担当者、…

「クリエイティブが必要」という警告について

「クリエイティブが必要」という警告は、広告申込情報に設定した「想定されるクリエイティブサイズ」に対して、設定したクリエイティブのサイズが無い時に表示されます。例えば、広告申込情報では「300×250」「336×280」を2つのサイズを入力したが、クリエイティブ側には「300×250」の1種類しかない場合です。

ただし、クリエイティブは1つの広告申込情報に対して「1つ以上」設定されいれば配信可能です。

クリエイティブが必要

「2つ以上のサイズ」に対して、1つのクリエイティブ配信する場合

2つサイズに対して、1つのクリエイティブで配信する場合は、既存で設定されているクリエイティブ画面に行き「オーバーライドの設定」→「サイズの上書き」でサイズを追加します。

クリエイティブのオーバーライド

以下のように、「クリエイティブが必要」の警告が消えます。

クリエイティブが必要削除

8.配信テスト

上記の設定が完了したら実際に配信テストしてみましょう!

9.デバッグの方法

配信前・配信後などに、広告ユニットは正常にサイト内に埋め込まれているか。または、配信されているか確認したいことがあるでしょう。その場合は、以下3つ方法で「Googleサイト管理者コンソール」を表示し確認することが可能です。

  • 1.ブックマークレットを活用して、Googleサイト管理者コンソールを表示
  • 2.デベロッパーツールを活用
  • 3URLを利用する方法

一番簡単な方法としては、URLの末尾に「?google_force_console=1」というパラメーターを追加する方法です。

https://excample.com?google_force_console=1

もっと詳しいデバッグ方法を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

MarketingGorilla(マーケティングゴリラ)

目次 1 Googleアドマネージャーが正常に配信されているか知りたい!2 Googleアドマネージャーのデバッグ方法を…

その他:Googleアドマネージャーの使い方

基本情報

収益改善

広告配信設定

レポーティング

トラブルシューティング

その他