【Googleアドマネージャー】Key-Value(キーバリュー)を活用したカスタムターゲティングの設定方法

キーバリューの設定方法

Googleアドマネージャー(旧DFP)のKey-Value(キーバリュー)とは、独自のキー(key)と値(Value)を定義しすることに、Googleアドマネージャー上で、カスタムターゲティングを可能にするものです。

例えば、以下のような要望があった場合はKey-Valueを設定します。

  • ページタイトルに特定の文字が含まれる場合、特定の広告を配信したい。
  • ページURLでターゲティングしたい。
  • カテゴリ(タグ)毎に配信する広告を出し分けたい。
  • 開発環境・ステージング環境・本番環境毎にターゲティングしたい
  • 卑猥な表現が含まれる記事にはアドセンスを配信したくない。

など各ニーズに合わせて、Googleアドマネージャーのデフォルトでは定義されていない場合にKey-Valueを活用します。今回はKey-Value(キーバリュー)の設定方法について解説していきます。

Key-Value(キーバリュー)とは

Key-Value(キーバリュー)とは、独自のキー(key)値(Value)を定義しすることに、Googleアドマネージャー上で、カスタムターゲティングを可能にするものです。

以下のコードのように、 setTargeting() 関数を活用して、”env”や”page_url”などキー(env,page_urlなど)を設定した後、値(productionなど)を記載したものをGoogleアドマネージャーのヘッドコードに設定することで、カスタムターゲティングが可能になります。

googletag.pubads().setTargeting('env', ["production"]); 
googletag.pubads().setTargeting('page_url', ["/articles/1111"]); 
googletag.pubads().setTargeting('page_title', ["Googleアドマネージャの使い方"]); 
googletag.pubads().setTargeting('category_id', [11,14]);

上記の場合は、env(環境)というキーに、production(本番環境)という値を渡して、本番環境のみ広告を配信するよう設定しています

Key-Value(キーバリュー)の設定方法の流れ

それでは、順を追ってkey-valueの設定方法をご説明していきます。

1.「新しいKey-Value」をクリック

左サイドバーの広告枠→Key-Valueをクリックした後、 [新しい Key-Value] をクリックします。

Keyvalueをクリック

2.名前(キー)の入力

名前(キー)を半角英数字で値を入力します。今回の場合は、「ページURL毎にターゲティングする」ためのキーを作成しています。

KeyValue名の記入

名前にはキーと値には「大文字小文字は区別されない」「キー名の先頭に数字は指定できない」「すべての値は文字列として扱われる」という特徴があります。
表示名に関しては、好きな名前をつけてください(日本語OK)

3.値のタイプの選択

値のタイプを選択します。基本的には動的を選択すればOKです。定義済みKey-Valueとは、既に設定する値が決まっている時に使うもので後ほど説明いたします。

動的の選択

 

※動的と定義済みKey-Valueの違い

動的な Key-Value を使用すると、収集した情報に基づいて、ターゲティング値を広告タグに動的に渡すことができます。例えば「ページURL」「ページタイトル」などは、ページよって値が異なります。このような場合、動的を選択します。

反対に定義済み Key-Valueは、「性別」など既に値(バリュー)が固定化されている場合などに活用します。(性別の場合は、バリューになるのは「男性」「女性」「その他」など3種類ぐらいしか使わない)
2つを使い基準としては、値の数で決めればよいと考えます。

  • 動的・・・・値の数が3つ以上
  • 定義・・・・値の数が3つ未満

ただし、定義済みキーバーリューを使わなくても動的で全て対応できるため、この意味が理解できない場合は、何も考えずに「動的」を選択しましょう。

4.レポートの選択

「レポートに値を含める」を選択しましょう。

レポートに含める

5.ターゲティング値

既にターゲティング値が決まっている場合には、定義済みKey-Valueを活用する場合に活用しましょう。

(例)keyが性別の場合で、値が「男性」「女性」「その他」の3つしかない場合。

事前定義済み

完了したら、保存を押せば、Googleアドマネージャー側の設定は完了です!

6.広告タグの実装

Googleアドマネージャー上の設定が完了したら、広告ユニットを発行した時に利用されるヘッドコード内に「googletag.pubads().setTargeting(‘key’, [“value”])」コードを埋め込みましょう。

<script async src="https://securepubads.g.doubleclick.net/tag/js/gpt.js"></script>
<script> window.googletag = window.googletag || {cmd: []}; 
    googletag.cmd.push(function() { 
        googletag.defineSlot('/〇〇/〇〇_sp_article_header_1', [336, 280], 'div-gpt-ad-〇〇).addService(googletag.pubads()); 
        googletag.pubads().setTargeting('page_url, "ページURL");←コードを埋め込む 
        googletag.pubads().enableSingleRequest(); googletag.pubads().collapseEmptyDivs();
       googletag.enableServices(); 
     }); 
</script>

※値が複数ある場合は配列で渡す

Key-Valueにおいて、キーに対して値が複数ある場合(タグなど)は、配列にして値を記入を入力します。

<script async src="https://securepubads.g.doubleclick.net/tag/js/gpt.js"></script> 
<script> window.googletag = window.googletag || {cmd: []}; 
     googletag.cmd.push(function() { 
         googletag.pubads().setTargeting('key', [value1,value2,value3]);←配列で渡す。
         googletag.pubads().enableSingleRequest(); googletag.pubads().collapseEmptyDivs(); 
         googletag.enableServices(); 
     }); 
</script>

7.広告申込情報のターゲティング設定

広告申込情報を選択して、「ターゲティングを追加」から「もっとみる」リンクをクリックします。

ターゲティングの追加

カスタムターゲティングを選択して、Keyを選択した後に値を入れれば完了です。値の記入

Key-Value(キーバリュー)を活用して、広告配信を最適化しよう!

Key-Valueの設定はとても簡単です。Key-Valueをうまく活用すれば、カテゴリ毎の単価を最適化したり、純広告メニュー作成にも役立つでしょう!

すごく便利な機能なのでぜひご活用ください!